②足関節ねんざ(靭帯損傷)
【 症状など 】
・痛み、腫れ、発赤、熱感などの炎症症状が見られます。
・体重をかけると痛い、捻った方向と同じ方向に曲げると痛みが増強する
などの理由から関節の動きが制限されたり、圧痛(損傷部を押すと痛い)
が見られたりします。
・靭帯の損傷が大きい場合には関節が不安定になるので、サポーターや
ギプスなどによる固定が勧められます。
【 概 要 】
いわゆる足首の捻挫のことで、サッカーに限らずあらゆるスポーツで
発生するケガです。
特にサッカーでは切り返し動作の際に発生しやすいです。
内反捻挫と外反捻挫があり、靭帯の損傷程度によってⅠ度(靭帯が伸びた
状態)、Ⅱ度(靭 帯の部分断裂)、Ⅲ度(靭帯の完全断裂)に分類されます。
内反捻挫では足首外側の靭帯を損傷し、このとき最も損傷しやすいのは
前距腓(ぜんきょひ)靭帯で次いで踵腓(しょうひ)靭帯、後距腓(こうきょ
ひ)靭帯の順に損傷しやすいと言われています(下図参照)。
外反捻挫では足首の内側を補強する三角靭帯が損傷されます。
【 応急処置 】
・RICE処置というものを行います.
R:Rest(安静)・・・・・・患部を動かさず安静を保つことで、
損傷の程度を抑えます。
I:Icing(冷却)・・・・・ 患部を氷のうで冷やし、炎症を抑えます
C:Compression(圧迫)・・壊れた細胞や血管から血液が流れ出すのを
抑え腫れを防ぎます
E:Elevation(拳上)・・・患部を心臓より高く上げることで腫れを抑
えることができます
【 予 後 】
たかが捻挫と表現しがちですが、中では靭帯の損傷が起こっています。
専門医に診せ、早期治療に努めることで関節の緩さなどの後遺症を残さず
に復帰することができます。
損傷の具合にもよりますが、靭帯の完全修復には約6週間かかると言われて
います。
しかし、それ以前の時期には患部を動かせるようになるため治ったと勘違
いし、運動に参加してしまいがちですが、復帰の際には専門医のアドバイ
スを受けることが勧められます。